DNAから体をつくる
生き物の体はタンパク質など複雑な物質でつくられています。
      ↓
 タンパク質は「アミノ酸」がたくさん集まってできています。
      ↓
 アミノ酸には20種類ほどあって、その組み合わせでちがったタンパク質ができます。
      ↓
 20種類のアミノ酸をどんな順番でつないでいくかがきまれば、
 できるタンパク質もきまります。
      ↓
 DNAはこのアミノ酸の順番を記録しているものです。

DNAには「アデニン」、「グアニン」、「チミン」、「シトシン」の4種類の物質がならんでいます。
このならびから、3つずつをひとくみとして読みとり、アミノ酸を対応させます。
(DNA3文字でアミノ酸ひとつが決まります。)
ヒトのDNAは30億文字の量があるそうです。
このままなら10億ものアミノ酸のならび方を決められることになりますが、
実際にヒトのDNAで使われているのはもっと少ないそうです。
1番目の塩基 2 番 目 の 塩 基 3番目の塩基
A(アデニン) G(グアニン) T(チミン) C(シトシン)
AAA
AAG
フェニルアラニン AGA
AGG
AGT
AGC
セリン ATA
ATG
チロシン ACA
ACG
システィン 
AAT
AAC
ロイシン ATT
ATC
(終了) ACT (終了)
ACC トリプトファン
GAA
GAG
GAT
GAC
ロイシン GGA
GGG
GGT
GGC
プロリン GTA
GTG
ヒスチジン GCA
GCG
GCT
GCC
アルギニン
GTT
GTC
グルタミン
TAA
TAG
イソロイシン TGA
TGG
TGT
TGC
トレオニン TTA
TTG
アスパラギン TCA
TCG
セリン 
TAT
TAC
メチオニン(開始)  TTT
TTC
リジン
TCT
TCC
アルギニン
CAA
CAG
CAT
CAC 
バリン CGA
CGG
CGT
CGC 
アラニン CTA
CTG
アスパラギン酸 CCA
CCG
CCT
CCC
グリシン
CTT
CTC 
グルタミン酸 
C 
 
 たとえば、DNAの塩基が「AAA」となっていたら、それはフェニルアラニンというアミノ酸が選ばれる。
「AAG」もフェニルアラニン、「AAT」ならロイシン、「CCC」ならグリシン、「ATT」ならおしまい。
 アミノ酸は20種類ほどあり、これらを数多く組み合わせたら、生き物のからだをつくるタンパク質になる。
数多くのタンパク質から細胞がつくられている。
  つまり、生き物のからだをつくるためには次のことが必要。
   1 いろんな細胞をつくる。
   2 細胞をつくる材料としてさまざまな種類のタンパク質をつくる。
   3 タンパク質をつくる材料としてアミノ酸を用意する。
   4 そのためにはアミノ酸の種類とつなぐ順序が決まっていないとだめ。
   5 そのアミノ酸の種類と順序はDNAに記録されている。


 
DNAのはたらきを「暗号」として考えてみましょう。
  生き物 → 文章
  タンパク質 → 文章をつくることば
  アミノ酸 → ことばをつくる文字
  DNA  → 文字をあらわす暗号


<科学教室版 DNA式暗号表>へ
<DNAを見てみよう>へ