DNAを見てみよう

 DNA(Deoxyribo Nucleic Acid)は「生命をつくることば」、「生物の設計図」といわれる物質で、生物の細胞にふくまれています。
今回はこのDNAを取りだしてみました。
ブロッコリーのDNAをとりだします。

ブロッコリーのつぼみは、
これから成長する部分がいっぱい。
細胞がたくさんつくられているので、
DNAもたくさんつくられています。
今回の実験道具
台所にあるもので
ほとんど代わりができます。
まずブロッコリーのつぼみを
カッターでけずりとります。
なるべく軸がまざらないように。
乳鉢でよくすりつぶします。
よくすりつぶしたものを
DNA抽出液にとります。
DNA抽出液には、DNAがよくとけ、
そのほかの部分はあまりとけない。
このちがいをつかってDNAをとりだす。
DNA抽出液
 ・食塩 6g
 ・台所用洗剤 10ml
 に水を加えて100mlにする。 
10分間、静かに置いた液を
ティッシュペーパーを2・3枚
かさねたものでこす。

緑色の液体がビーカーにたまる。
緑色の液体の上に、
ガラス棒を使って静かに
エタノールをそそぐ。
緑の液体よりエタノールのほうが
軽いので、2層にわかれる。
しばらくすると、上のエタノールと
下の緑色の液体のあいだに
白いもやもやしたものが
あらわれる。これがDNA。
60%のエタノール水溶液に
ピンセットやスポイトで
DNAをそっととりだす。
60%エタノール水溶液に
とりだしたDNAを保存する。
<科学教室に参加した人たちの声>
「これ、なあに? これがDNAなの?」
「これを畑にまいたらブロッコリーがはえてくるの?」・・・ブロッコリーのDNAはブロッコリーをつくる設計図だから。
でも、これを土にまいても何にもできません。設計図だけあっても、つくる人と材料がないと家はたたないでしょ。

「じゃあこのDNAをほかの植物の種のなかにいれたら?」
そう、種にあったDNAを取りのぞいて、ブロッコリーのDNAをうまく入れることができたら、その種からはブロッコリーがはえてくる。
最近、ヒツジやウシ、ブタでクローンがつくられているけど、同じような理由でやっていること。

DNAのはたらき
DNAのコピー DNAは自分と同じものをつくりだします。
DNAが自分のコピーをつくるようすを簡単に説明します。
DNAから体をつくる DNAが生物の体をつくる設計図だとして、
いったいどんなふうにはたらいているのか、簡単に説明します。