あなたも化学者
クスノキの葉をちぎると独特のにおいがします。
これはショウノウ(樟脳)という物質がふくまれているからです。
むかしからショウノウは衣類の防虫剤に使われてきました。

クスノキ 公園などによく植えられています。

クスノキの葉

☆ショウノウをとりだす
次のような実験装置をくみたて、クスノキの葉からショウノウをとりだしました。
これには次のような蒸留(水蒸気蒸留)、ろ過などの実験装置を組んで行います。
実験のやりかた
@
クスノキの葉(20枚)を手で小さくちぎって丸底フラスコに入れる。
   ◇ショウノウが出てきやすいからクスノキの葉を小さくちぎるほどよい。
    あとで洗い出すときもやりやすい。
A
メスシリンダーではかった60mlの水をフラスコに入れる。
   ◇メスシリンダーは真横からみて60mlをはかること。
B 金網を?の台にのせ、ガスバーナーの上、高さ5cmくらいにしっかり止める。
C
丸底フラスコをスタンドにとりつける。
   ◇フラスコをとめるには2つのねじをじょうずにしめよう。
D
フラスコの口にゴム栓(ガラス管・ゴム管・ガラス管つき)をとりつける。
   ◇ゴム管が金網やガスバーナーにあたらないようにしよう。
E ガラス管を試験管のなかにさしいれる。
F
試験管を氷水をいれたビーカーにいれる。
   ◇あつい蒸気を氷水で冷たくすると水もショウノウももとの形にもどりやすい。
G
ガスバーナーをスタンドの台におく。
   ◇ここでガスライターをわたすので知らせる。
H
ガスバーナーをつける
    1.元栓をあける
    2.調節ねじ(下のねじ)をあけながら火をつける
3.ガスに火がついたら空気調節ねじ(上のねじ)をあけて青い三角形をつくる
   ◇試験管に水がたまってくる 白くみえるものがショウノウ。
    試験管に水が半分ほどたまったら火を止めよう。
   ◇火を止める前に、試験管からガラス管をはずすこと(やけどに注意)。
    1.空気調節ねじ(上のねじ)をしめる
    2.調節ねじ(下のねじ)をしめる
    3.元栓をしめる
I
試験管の水をろ過する。
   ◇ろ紙を4つにおり、ろうとの内側にあわせる。
   ◇あつくなくなってから、試験管の液をすこしずつろ紙にそそぐ。
    ろ液(ろうとの下におりてくる水)はすててよい。
J
薬さじでショウノウをかき集める。
   ◇試験管のかべについているものや、ろ紙にのこったものが目的のショウノウ。
   ◇においをみんなでかいでみよう。

この実験のポイント
クスノキの葉にふくまれているショウノウをとりだす。
  ↓
ショウノウは水には溶けにくく、においがある(=蒸発しやすい)。
  ↓
クスノキの葉を水といっしょに加熱して、蒸気にする。
  ↓
その蒸気をゴム管でとりだす。
  ↓
冷やして水やショウノウをもとにもどす。
  ↓
ろ紙でこして、ショウノウと水をわける。


実験中の装置

実験のようす

白くみえるものが、ショウノウ

ろ紙を使って、水とショウノウをよりわけます。
この操作を「ろか」といいます。

これが目的のショウノウ

むかしの防虫剤のにおいがします。
たんすに入れて、衣類を虫が食べるの
ふせぎました。

☆ショウノウの舟
ペットボトルを舟のかたちに切って、
うしろに切れこみを入れて、
ショウノウをひとかたまりはさみます。
ショウノウの舟を水そうの水に浮かべると、
すいすい走りまわります。

写真をクリックすると、走るショウノウ舟の
動画が見られます。