火星大接近
今年、2003年8月27日には火星がこれまでになく地球に近づきます。(今もどんどん近くなっています。)
今回くらい火星が近づいて大きく見えたのは、紀元前55,537年(今から5万7千年まえ)だそうです。
一方、次にこれくらい近くに見えるのは284年後の2287年となります。
ぜひ、この夏から秋にかけて、火星を観察しましょう。

☆なぜ大接近か?
ひとつひとつチェックしてみよう
1. 地球は太陽のまわりをまわっている
2. 地球は太陽のまわりを約365日かけてまわっている
3. 火星も太陽のまわりをまわっている星である
4. 火星は地球より外側を、地球と同じ向きに約687日かけてまわっている
5. 地球は火星より内側を速くまわっているので、おそくまわっている火星に追いつき、追いこすことがある
6. 追いこすときに地球が火星とちょうどならぶときがある。
   このとき、地球と火星との距離は短くなっている。
このような理由で大接近は780日ごとに起こる計算になります。
(火星の大接近は2年2か月ごとにやってくる。)

◎ではなぜ今回は、5万7千年ぶりの超大接近なのか?
7. 火星は太陽を中心としたきれいな円の上をまわっているのではなく、
太陽に近づいたり、遠ざかったりしている(だ円状にまわっている)
8. 火星が太陽に近いときに、地球と火星が大接近するとき、もっとも近くなる
これが今年の8月27日!

 8月27日の模式図
(模型の黄色が太陽、青が地球、赤が火星です。)
 火星が太陽から遠いとこれだけ違います。

☆火星大接近モデルをつくろう
上の紙製”火星大接近”説明用モデルをつくってみましょう。
 1.右のPDFファイルをダウンロードしましょう。
 2.少し厚手の紙(A4)3枚にプリントします。
 3.作り方もプリントされますので、そこをご覧ください。
  発泡スチロールの球の星を画びょうでとめていますが
  なければマジックで描きこんでもよいでしょう。
火星大接近説明モデル
(Earth&Mars.pdf)

☆火星を観察しよう
火星も東の空からのぼり、南の空で高くなり、西にしずみます。

 右の表の「火星の出」は火星が東の地平線からのぼる時刻
 「南中」は火星が真南に高くのぼる時刻です。

だんだん早い時刻にのぼってくるようになり、観察しやすくなります。
9月中も空気が澄んできて、早い時刻に火星を見ることができます。
天体望遠鏡があれば、火星のもようも観察できます。
火星の出 南中
7月 20日 22時01分 03時30分
31日 21時34分 03時02分
8月 10日 20時16分 01時42分
20日 19時32分 00時56分
27日 19時00分 00時22分
9月 10日 17時53分 23時08分

☆火星についてあれこれ
最近までの探査でいろいろなことがわかってきました。
・火星の地下に水が(氷の形で)あるらしい。
・巨大な火山や大昔に流れる水にけずられた地形がある。
 (昔は火山活動や水があった)
・この秋以降も、地球からの無人探査船が火星に到着し、
 さらにいろいろなことがわかるだろうと期待されている。
 (日本の探査船も火星に向かっている。)

インターネットでもいろいろと紹介されています。みてみよう。

☆火星を観察してみました
教育研究所の天体望遠鏡で、8月の火星を観察してみました。(撮影日8月24日午後11時ごろ)
 なんとか撮れた写真 
 左の写真を拡大したもの
 上の写真を画像処理してみたもの。赤道付近にうっすらくらいもようがみえました。