子どもと保護者の科学教室
科学の眼で見てみよう
今回のテーマは、ふだん自分の眼では見えないものを、いろいろなものを使って見てみることです。持参してもらった虫眼鏡から顕微鏡や望遠鏡について考え、教育研究所の機材を紹介しながら、子どもと保護者の各組で「見てみたいもの」を考え、実際に観察しました。また音や電気についても眼に見えるかたちにして観察しました。

見てみよう1 〜虫眼鏡を組みあわせてのぞいてみる〜
 2枚の虫眼鏡を使って、大きく見える使い方や、遠くがくっきり見える使い方をみつけます。
 虫眼鏡を重ねたり、大きな虫眼鏡を小さいレンズでのぞきこむと、今までにない見え方になりました。
 これが顕微鏡や望遠鏡の原理です。
レンズを組み合わせると・・ 2枚のレンズで遠くを見る

見てみよう2 〜顕微鏡観察〜
 顕微鏡で用意したものを観察します。
 お父さん、お母さん方は学校で習った顕微鏡の使い方を思い出して、がんばっておられました。
 見えたものはデジタルカメラで撮影しておきます。(接眼レンズにくっつけて撮ると意外に簡単に撮影できます。)
顕微鏡を使って・・親子で「見えた!」 このようにデジカメをくっつけて撮影

見てみよう3 〜ノマルスキー顕微鏡で見る1000倍の世界〜
 教育研究所の誇る、高倍率のビデオ映像出力顕微鏡を使って、酵母菌や水中の微生物を見てもらいました。
酵母菌のすがた(1000倍) 池の水の中には・・・ ミジンコ(生きたまま観察)

見てみよう4 〜天体望遠鏡による太陽黒点の観察〜
 望遠鏡もレンズを組み合わせた道具です。
 1階階段下に天体望遠鏡2台をセット、太陽の黒点を観察してみました。
 残念ながら今は太陽の活動が落ち着いており、黒点は観察できませんでした。
 インターネットで太陽黒点のサイトを確認し、11年周期で黒点の多い、太陽活動の盛んな時期と穏やかな時期が繰りかえされいていることなどを確かめました。
クリエイトセンターの広場に天体望遠鏡を設置して観測 インターネットでまとめ

見てみよう5 〜割れる水風船を高速撮影カメラで見る〜
 水風船を針でついて割ります。どんな割れ方をするでしょうか?
 1秒あたり60枚の写真撮影ができるハイスピードカメラで撮影・再生してみました。
水風船を割ると、ゴムがはじけとんでも、水のかたまりは水風船の形を保っていました!

見てみよう6 〜みんなの見てみたいもの〜
 1000倍顕微鏡やハイスピードカメラを使って親子各組ごとに見てみたいものを考え、準備をしてもらいました。
 顕微鏡ならプレパラートづくり、カメラなら撮影条件の工夫と練習をして撮影しました。
顕微鏡を使う組、カメラを使う組と分かれて、いろいろと撮影しました。
あとで各組の撮影作品を、みんなで見ました。

見てみよう7 〜音を見る〜
 音とは空気のふるえです。音をパソコンで眼に見えるかたちにして見てみましょう。
 パソコンにつないだマイクで声や楽器の音をひろうと、音が波形で表示されます。
 音の大小や高低など音の性質が、にぎやかな実験をとおしてわかりました。
各テーブルごとにパソコンを使って観察。リコーダーなど楽器はお家から持ってきてもらいました。

見てみよう6 〜電流の正体を見る〜
 電流(電気)とはなにか、電流の正体をちょっと見てみましょう。
 誘導コイルの高電圧を使って空気中の放電を観察し、真空ポンプで空気をぬいた真空放電や、羽根車を回す電子ビームなど、電流の正体の性質を示す観察をしました。
電流は、マイナスの電気を帯びた重み(質量)のある粒(=電子)の流れだということを示す実験です。

まとめ
 昔から人々は眼に見えないものを見るための工夫を重ねて、新しい発見を積み重ねてきました。
 現在の科学はこれらの土台の上にあり、これからも引き継がれ、新しい発見をまた重ねていくものです。
 君たち(子どもたち)もこれから先、新しい発見をしたり、新しく科学は発展する時代に生きていきます。がんばってください。