二酸化炭素の性質
 地球温暖化の問題では、二酸化炭素のことが何かと話題になっています。二酸化炭素ってどんなものだろう?二酸化炭素について実験をとおしてよく考えてみましょう。
○これが二酸化炭素だ
 二酸化炭素は炭素を含んだ物質が燃焼すると発生しますが、無色・無臭の気体のため、実感が持てません。
 まずは左に空気、右に二酸化炭素をつるすと空気より二酸化炭素が重いことがわかります。  また目に見えない二酸化炭素をろうそくの炎にふりかけると、火が消えました。
 空気より重い二酸化炭素が、ろうそくの炎に降りて、まわりの空気(の中の酸素)をさえぎって火を消してしまいます。

○二酸化炭素のいくつかの性質
 ペットボトルに水を少し入れておき、二酸化炭素を加えて振るとペットボトルがへこみます。
 これは二酸化炭素が水に溶け、溶けた体積に応じてペットボトルがへこむわけですが、参加者は驚きを持って実感できたようです。

 今度は吐く息に二酸化炭素が多いことを説明し、石灰水に吹き込むと白くにごるようすを示しました。参加者個人個人でも同じ実験を行い、またBTB液が青色から黄色に変化するようすも同様に実験しました。ストローと水溶液だけの簡単な実験ですが、楽しいものです。

○二酸化炭素をとりだす
 炭素を含む物質(有機物)が燃えると二酸化炭素ができることは、参加者もよく知っていますが、貝がらやサンゴ、石灰石にうすい塩酸を加えることでも二酸化炭素は発生します。石灰石や持参してもらった貝がらを使って実験しました。
 
また、発生した気体が集められた参加者たちには、それが本当に二酸化炭素であることを実験で確かめるよう指示しました。 先ほど実験した石灰水を試験管に加えて白くにごることで確かめられますが、BTB液の変化で確かめるグループもあり、感心しました。
 この実験は石灰石や貝がらに封じ込められていた二酸化炭素を、塩酸を使って取り出すことになっています。

○地球温暖化と二酸化炭素
 この日の一連の実験と地球温暖化と二酸化炭素の関係とをつなぐために、まとめの時間を持ちました。
 太古の地球の大気には80%もの大量の二酸化炭素があり、そのかなりが海洋に溶けて石灰成分と結びついて石灰岩となりました。また植物の登場で有機物に合成され、その一部は石油や石炭など化石燃料になり、大気中の二酸化炭素は0.03%までに減少しました。
 地球の平均気温は太陽から受ける熱と宇宙への放熱のバランスによって成り立っており、二酸化炭素を中心とする温暖化ガスが絶妙に温度調整をしています。近年、化石燃料の消費により、二酸化炭素が増加して、温暖化の一因と考えられています。

○二酸化炭素を少なくする方法は
 「二酸化炭素をできるだけ出さないためにはどうすればいいだろう?」と参加者に問いかけると「車に乗らない」「電気のつけっぱなしはしない」「暖房や冷房の温度調節を考える」などが、次々と出されました。
 学校やマスコミ、その他から温暖化や省エネルギーのことについて、よく知っているようですが、今回、実際に二酸化炭素を取り扱うことで、より身近に感じてもらえたらよいと思いました。