コウボ菌の活躍
コウボ菌はいろいろな食べ物をおいしくつくってくれます。コウボ菌のはたらきを観察してみましょう。
○これがコウボ菌だ(1000倍の顕微鏡で見てみよう)
紙コップにドライイーストと砂糖がはいっています。
これにお湯(40℃)をいれてしばらくようすをみよう。

しばらくすると、コウボ菌がお湯の中で復活し、砂糖を栄養にして呼吸をはじめます。
☆コウボ菌を顕微鏡で観察しよう
 教育研究所の1000倍まで拡大できる顕微鏡で、観察しました。
 コウボ菌は丸い粒のようなからだで、 5〜7ミクロンの大きさでした。

○パンをつくってみよう <作業1 パン生地をこねる>
@袋に小麦粉(強力粉)と食塩が入っている。
ここに紙コップのなかみを加えて、袋の外からよくもみ、生地をこねる。
Aある程度こねたらボウルに移し、ビニール手袋をしてさらによくこねる。手袋にたくさんくっついて、ちょっとたいへんでした。
Bクッキングペーパーを敷いたトレイの上に、生地を並べる。
C40分程度暖かいところに放置する。(発酵させる。)

○コウボ菌は生きている!
☆コウボ菌が生き物であることをたしかめよう
@次の3種類の試験管を用意しよう
A:コウボ菌をとかした水2ml+お湯2ml
  B:コウボ菌をとかした水2ml+砂糖水2ml
  C:加熱したコウボ菌をとかした水2ml+砂糖水2ml
Aお湯をいれたビーカーにA、B、Cの試験管をいれてようすを観察する。

 それぞれの試験管はどうなりましたか?
  → Bの試験管だけ、あわがでていました。

 このことからどんなことがわかりましたか?
  生きたコウボ菌が砂糖を栄養に呼吸して、二酸化炭素のあわを出しています。

○ついでにバターもつくってみようか
@生クリーム(動物性脂肪45%以上)をタッパーに入れ、ふたをする。

Aタッパーを10分〜15分ほどよく振る。(交代しながらがんばりましょう。)
 手応えの変化を感じよう
 まずホイップ状になり、さらに振り続けると手応えが変わり、水分が分離してくる。
B水分を捨て、水道水を加えてすすぎ、もう少し振る。

C水気を切り、パンにぬって食べる。(無塩バターなので、お好みで塩を)

○パンをつくってみよう 2 <作業2 パンを焼く>
D発酵のすんだパンの大きさを確認する。

E180℃のオーブン(科学実験室では滅菌乾燥機)に約10分〜15分入れる。
Fできあがり
手で割ってみて、中をよく見てみよう
パンといえるかな?
できたてのパンにできたてのバターをつけて食べてみました。
 酵母菌が砂糖や小麦粉の栄養分を呼吸して、二酸化炭素の気泡をつくることでパンはふくらみ、同時にアルコールや各種栄養分を生産することで、味に深みができます。生クリームは乳脂肪分の高いミルクで、旅人の革袋に入れたミルクが、長旅に揺られて分離してできたのがバターのはじまりと言われています。
 
今回はコウボ菌の観察とそのはたらきを観察し、応用として素朴なパンをつくりました。バターも生クリームをふるだけでつくることができ、身近に感じられたかと思います。