遺伝子の変化と生物の進化
遺伝子(いでんし)は体をつくる設計図。親から子へ、子から孫へつたわるもの。すべての生き物がもつ遺伝子について考えてみましょう。生物の進化やウィルスのこともなんとなくわかってきます。
 生き物とはなにか
生き物とは・・・どんな生き物にもあてはまることは?

 ・ふえる (なかまをふやす)
 ・かならず死がある
 ・細胞からできている
 ・遺伝子を持つ
 ・外からエネルギー(栄養)をとりこんで使う
 ・ほかの生き物の食べ物になる

などが参加者からあげられました。

 たまごが先か、ニワトリが先か、いいや遺伝子が先
この世の中で、ニワトリとたまご、どちらが先にあったのだろう?
ここで遺伝子(いでんし)というものを考えてみよう
 ・遺伝子は生き物のからだをつくる「設計図」
 ・設計図にそって、体がつくられていく
 ・親からつぎの子(たまご)へ遺伝子がわたされていく
  (たまごは遺伝子のカプセル)

たまごの中の遺伝子を入れかえたら、別の生き物になることもある!

 ブロッコリーの遺伝子を取り出す
ブロッコリーもDNAをもっています。とくに芽の部分はこれからのびる葉や花、茎になる細胞がたくさん作られているところで、核もたくさんあり、DNAもたくさんふくまれています。このDNAをとりだしてみよう。
@ ブロッコリーの芽の部分をカッターでけずりとり、乳鉢に集める。
A 乳鉢のブロッコリーの芽を乳棒でよくすりつぶす。
B すりつぶしたものを薬さじで、DNA抽出液の入ったビーカーに入れる。
※DNA抽出液:食塩6g+台所用洗剤10ml+水100mlの割合
DNAはこれによくとけ、他の物質はあまりとけない。
C 空のビーカーの上にティッシュペーパーを3枚かさねてくぼみをつくり、10分おいたDNA抽出液を静かにそそぐ。
D とれた緑色の液体の上に、試験管のエタノールをガラス棒を伝わらせて
ゆっくりそそぐ。
E 緑色の液体とエタノールのあいだにできた白っぽいもやもやとしたもの
がDNA。
F これをスポイトでエタノール液ごとすいとり、サンプル管にとる。
G あとかたづけをする。



 ウィルスとはなにか
新型インフルエンザも、水ぼうそうも、はしかも、たいていのかぜも、「ウィルス」によるもの。
ウィルスとは、
 ・とても小さい (生き物のからだをつくる細胞よりずっと小さい)
 ・ウィルスだけではふえることができない<生物のなかまとはされていない>
 ・生き物のからだ(細胞)に入り、細胞を乗っ取って、細胞のもっているしくみを操ってふえる
  (ウィルスのなかみは遺伝子そのもの)

 生物38億年の歴史
最初の生き物が誕生しておよそ38億年。
遺伝子を変化させながら、ちがいを持った生き物がふえひろがってきた。
たくさんの生き物が地球に登場して、そしてほろびていった。
今までずっと生き残っている生き物はいない。でも、38億年間ずっとつづいているものは遺伝子。

 おまけ
昔の生き物の進化のようすは、化石の研究によってわかってきた。
かつては栄え、絶滅した生き物も化石によって確認することができる。
化石は地中から掘り出し、ていねいに削り出すことではじめて、生物の姿があらわれる。
○石こう製“化石掘り出しごっこ”
 石こうのかたまりをドライバーなどで砕いていくと、化石があらわれる。
 サメの歯や古代の貝、三葉虫、アンモナイトなど全9種類。

生物の共通点として物質代謝と自己複製がありますが、自己複製上のエラーを主原因とし、環境変化が外部要因となって生命が進化を遂げてきたこと、現世のすべての生物は38億年の進化上、同列の存在であることなど、ブロッコリーDNAをとおして、少し感じてもらえたかと思います。