眼のしくみと目のはたらき
目でものを見るとはどういうことか?なぜ形や色や遠い近いがわかるのだろう?ふだんあたりまえに見ていることについて考えてみましょう。
○眼のしくみ 〜盲点ってなに?〜
鏡で自分の眼を見てみよう。
光の量を調節する虹彩が明るさで変化しているのがわかります。
このほかピントの調節や網膜(もうまく)のしくみについてインターネット上の教材と電子黒板で説明しました。
盲点(もうてん)の実験

カードを4つに切り分けて、片目で赤い点を見つめながらカードを前後させると、緑の点が見えなくなりました。これが盲点です。
点は消えるのに、線がつながって見えます。これは見えないはずのものが脳によって補われるためです。

○かたちと色のはなし
ものが見えるのは網膜に赤・緑・青の色を感じる細胞や、光の強さ・弱さを感じる細胞がたくさんあるからです。テレビのいろいろな色は、スコープで拡大してみると赤・緑・青の光をまぜてつくられていることがわかりました。
暗順応の実験

片目を閉じて手でおおってしばらく待ちます。
実験室のあかりをけして、閉じておいた眼で見ると暗くてもあたりが見えました。

これは閉じておいた眼が、暗いところを見る準備をしていたからです。映画館や暗い部屋に入る前にこうしておくと、すぐにものが見えて便利かもしれません。

○ほかの生き物の目で世界を見ると
ほかの生き物では光の感じ方のちがうものもいます。

虫の目から見た花の色はずいぶんヒトとちがっていますが、飛びながらも花を見つけやすくなっているそうです。

イカやタコの眼はレンズや網膜があり、ヒトと同じように見えているのかもしれません。

○両方の眼でものをみると
右目と左目から見える景色はすこしだけちがいます。この左右の目の見え方のちがいで、立体感(奥行き)がわかります。これは目ではなく脳のはたらきによるものです。

これを利用して、右目には右目用の景色だけ、左目には左目用の景色だけを見せるようにしているのが3D(立体)映画です。
@左目用の映像と右目用の映像を撮影しておき、同時に上映する

A左目には左目用の映像だけ、右目には右目用の映像だけが見えるメガネをかける

B見る人の脳で、立体的に感じて見える

○かんたんな双眼鏡を作ってみよう
両方の目でものを見ることで、盲点をなくし、立体的に見ることができます。また片目より両眼で見る方がたくさんの光を感じる細胞で見ているので、よく見えます。

最後に左右の眼で遠くを見る双眼鏡を工作してみ
ました。

ふた組のレンズをとりつけ、箱をとじ合わせるとできあがるかんたんなものですが、みんな上手に作ることができました。
盲点や暗順応の実験では、思わずおどろきの声が出る参加者もいて、ふだんはあたりまえにものを見ている眼について、あらためて考えることができたようです。