電気の不思議現象
電気について実験でたしかめたり、夢の研究をのぞいてみよう。
 今回は社団法人日本技術士会の筒泉 堯氏を講師にお招きし、JST日本科学技術振興機構が国民の科学技術や理科に触れる機会を充実させ、科学技術への興味や関心を深めることを目的に展開している「科学コミュニケーション連携推進事業(旧 地域の科学舎推進事業)・草の根型プログラム」を適用して実施していただきました。
○くだもの電池
・レモンで発光ダイオードを光らせる
レモン2個、銅板と亜鉛板の電極、発光ダイオードが2〜3人のグループにわたされ、電気をおこしてダイオードを光らせることに挑戦です。

参加者の半数以上がくだもので電池が作れることは知っていましたが、材料と筒泉先生手作りの道具をわたされただけで、実際にどうやったらいいのか試行錯誤です。
10分後、ついにひとつのグループがダイオードを光らせることに成功しました。

その後次々に他のグループも光らせることができ、全グループ成功したところで筒泉先生から説明を受けました。

どのレモンでも銅板と亜鉛板が対になるようなつなぎ方にすると、レモン電池ができることがわかりました。

・バナナでも発光ダイオードは光る?
「レモンの代わりにバナナではできるでしょうか?」筒泉先生の問いかけにまた挑戦です。

今度はレモンのときよりも時間がかからずに成功しました。電池のしくみがわかっているとレモンをバナナに置き換えて電池を作ることができました。

バナナでも電池になることは、ちょっと意外な感じでした。

・リンゴジュースで電子オルゴールを鳴らせる?
今度はくだもののかわりにリンゴジュースで電池づくりをしました。

ジュースを入れたビーカーに、同じように電極を差し入れいると電子オルゴールが鳴り出しました。

・モーターは回るか?、水で電池はつくれるか?
モーターを回すには強い電流が必要です。ジュースやレモン、バナナを使って電池を作ってみました。

ジュースにレモン汁をしぼったり、2グループ協同してたくさんつなげたりして、強い電池づくりを工夫していました。
またジュースではなくただの水道水ではどうか試してみました。

みんなの予想に反して、水道水でも電子オルゴールがかすかに鳴りました。

「水道水には消毒剤とか入ってるからかな?」「ジュースの方がしっかり鳴るね」など、いろいろな意見が出されました。
まとめとして筒泉先生から、今行った実験のもととなる電気の発見や電池の発明について、わかりやすい解説がありました。

○見えない電磁エネルギ−のはたらき その秘密を見てみよう!
IH式の加熱器具で、手で触っても熱くないのに鉄の容器の水が湯気をたてるようすを見せてもらいました。

IHの内部は大きなコイルがあり、目に見えない電磁波がはなれたところにある鉄容器を加熱するのだそうです。

○“宇宙での太陽光発電、そして地球上への送電”の研究、これはすごい!
最後に宇宙太陽光発電について教えていただきました。
夜や天候に左右されない宇宙空間で太陽光発電を行い、それを電磁波に変えて地上に送る計画です。
実際に自動車から飛行機にエネルギーを送って飛ばす実験が成功しています。
くだもの電池やIHのしくみが、夢のような研究につながっていることがわかりました。