光の性質
光についていろいろな実験をしてみましょう。
○日光のいちばん強い季節は?
日光が強い、昼の時間が長い、お昼の太陽の高さが高いのが、一年間で一番なのは?
それは夏至の6月21日ごろです。暑い7月、8月より今ごろのほうが太陽の光が強いのです。
反対に太陽の光が最も弱いのは12月22日の冬至のころです。

○光の反射(はんしゃ)
炭酸飲料の空き缶の底をみがいてみよう。
 研磨剤をつけた脱脂綿でしっかりみがくと真っ黒に。それをカラ拭きするとピカピカになり、顔が映るようになりました。
映った顔は上下左右が反対になっています。
☆みんなが缶をがんばってみがいている間、この日の前日のニュースを紹介しました。

5月にロケットで打ち上げられた宇宙ヨット「イカロス」が、“帆”になるシートを広げることに成功したというものです。太陽の光の圧力を受け、加速して金星まで航行しようという実験のためですが、光に物体を押す力があるということも、参加者には意外なことのようでした。金星に達するのは年末ごろの予定で、これからが楽しみです。

○光を集めたら
この日はたいへんいい天気で、みがいた空き缶や鏡をもって外へでました。
まず黒い水を入れたペットボトルに、みんなで太陽の光を集めました。しばらくすると26℃だった水温が32℃まであがりました。

みがいた空き缶を太陽にむけてマッチをかざすと、光が集まるところで火がつきました。

○光の屈折(くっせつ)
光源装置からの光をプラスチック容器にななめにあててみるとどうなるでしょうか?
光が容器をとおりぬけていきますが、容器に水を入れると曲がりました。これを光の屈折といいます。

それではプラスチック容器をレンズにかえてみるとどうでしょうか?
凸レンズでは光が一点に集まります。
(ここを焦点といいます。)
同じ凸レンズでも、厚いレンズのほうが焦点が近くにできます。
凹レンズでは光がひろがります。
どちらのレンズも光の屈折を利用しています。
凹面鏡では反射した光が一点に集まりました。

先ほどみがいた空き缶の底も凹面鏡になっていて、太陽の光を集めたのです。
2〜3人ひと組で実験装置を使い、各自光の基本的な性質がつかめたと思います。

○光で通信
アルミカップを貼った紙コップに反射したレーザー光線が、ラジカセのマイク端子につないだ太陽電池にあたるように調節します。紙コップに声をだすと、ラジカセから声が聞こえてきます。
これは声がアルミカップをふるわせ、レーザー光線がそれを太陽電池に伝えているからです。一種の光通信です。一人ずつ声をだして確認しました。

(部屋の蛍光灯をつけると、その光で大きな雑音がでるので、消しています。)

 7・8月が暑いので太陽光線も強いと思っていた参加者も多かったようですが、年間で最も日差しの強いのは6月です。よって光を題材とする科学教室を行いました。ただ、6月は梅雨の時期でもあり雨雲が強い日差しを遮ることも多いので、梅雨の合間の晴れの日は、強い太陽光線が降り注ぐことを理解してもらえたでしょうか。
 科学教室の日がもし雨であれば、室内でできる“雨の日バージョン”も用意していましたが、この日はよく晴れたので、建物の外に出て実験を行うことができました。屋外で実験・観察することも大切にしたいと思います。