ニボシの解剖
生き物の体のつくりについて観察をとおして考えてみましょう。
生き物の体に必要なもの
生き物の体にはどんなものがありますか?おおくの生き物の体にあるものは?

参加者から、胃・脳・腸・心臓・目・肝臓など、いろいろな臓器の名前があがりました。これらをニボシの解剖をとおしてみてみよう。

○ニボシの解剖

ニボシ(煮干し、カタクチイワシを煮て干したもの)を分解してみよう。

取り出せたものを台紙にならべ、セロハンテープではっておこう
まずは脳から。頭をはずし、たてに割ってみるとキャラメル色の脳がみつかります。書画カメラを使って、やり方を見たあと、とりかかりました。

はじめはよくわからなかったけど、「脳ってこれ?」「あった!」「これかぁ」とみんな発見していきました。小さな魚でもちゃんと脳があります。見つけた脳をセロハンテープではっていきました。
同じ要領で、目の水晶体(レンズ)、えらとさいは、心臓、肝臓、胃、卵巣、背骨、筋肉など、とりはずして台紙にならべていきました。

えらは水中から酸素を、さいははえさとなるプランクトンを水からこしとります。カタクチイワシが海水から必要なものを取り入れるしくみも、電子黒板を使ってよく観察できました。

○イワシの食べていたもの
ニボシの胃をカッターで切ってみます。胃の中のものを水でほぐし、顕微鏡でくわしくみてみよう

顕微鏡で見ると、プランクトンの残骸のようなものもみつかりました。たくさんの胃のなかみを調べてみると、もっとわかりやすいものも見つかったことでしょう。
右は以前にみつけたものです。海の節足動物(ミジンコのなかま)のようなものがありました。

○メダカの血液のながれ
メダカをチャック付きビニール袋に入れます
(水をすこし入れておきます)
メダカの尾ひれを顕微鏡で観察してみよう

尾ひれの骨がつながっているのがわかります。その表面や骨と骨の間に毛細血管があり、赤血球が流れているのがわかります

よく見ると心臓からやってきた流れと、心臓に帰っていく流れが交互に見つかりました。

<右の写真をクリックすると、血液の流れの動画が見られます。>
○ヒトの体のつくり
ヒトの解剖模型を分解してみます。イワシ(ニボシ)と同じものはどれでしょう?イワシにはなかったものはどれでしょう?

ヒトの解剖模型や骨格模型を使って今日の観察をふりかえりました。脳・心臓・胃・肝臓など、イワシとヒトとに共通の臓器がいっぱいありました。大きなちがいはイワシのえらとヒトの肺です。水中でのえら呼吸と陸上での肺呼吸のちがいから、お互いにないものを持っています。

○生き物は”もの”か?、”こと”か?
生き物の体は新しく栄養をとりこんで、いらないものをすてて、たえず置きかわっています。小学生の体では、長いもので骨の細胞が2年、短いものでは小腸の内側が24時間で置きかわっているそうです。2年前の参加者の体をつくっていた物質はもう(入れかわってしまって)ない・・・生き物は単なる“もの”ではなく、川の流れのようでもあるのです。