消える文字、あわれる文字
化学変化を利用して、書いた文字が消えたり、あらわれたり・・・いろいろな実験をしてみよう
○あぶりだし
みかんを使って、むかしながらの「あぶりだし」をやってみました。まずみかん(ひと房)のはしをやぶり、みかんの汁で文字や絵を書きます。ガスバーナーでこの紙をあぶると書いたものがあらわれてきます。
はじめてガスバーナーを使う参加者が多いので、ビデオを使って操作練習をしてから取り組みました。

◇みかんのあぶりだしを確かめる
みかんの汁の「あまみ」や「すっぱさ」などどの成分があぶりだしのもととなっているか、さとう水、みかんの汁、クエン酸をとかした水で文字や絵をかいて実験します。
結果はさとうよりクエン酸を使うとあぶりだしができるようでした。クエン酸など酸性の液体は紙をこがすはたらきがあるのだそうです。

○色のかわる文字
◇水溶液の化学反応による色の変化
塩化鉄水溶液を太めの筆でうすくぬり、紙がかわきかけてきたらフェロシアン化カリウム水溶液やタンニン酸水溶液、フェリシアン化カリウム水溶液をつけた細い筆で文字や絵を書きます。
塩化鉄との反応で、それぞれ水溶液の色とはちがった色に変化しました。

◇塩化コバルトと湿気
塩化コバルト水溶液を使って、文字や絵を書きます。紙がかわきかけてきたら、ガスバーナーで軽くあぶって完全にかわかします。(ガスバーナーも何度か使っているとだいたいできるようになりました。)
はじめピンク色だった絵が、かわくと水色になりました。かわいて水色になった文字や絵に、息をはきかけてみると、またピンク色になりました。これは何度でもくりかえせます。
お菓子などに入っている乾燥剤(シリカゲル)の青い粒が赤くなって湿り気のようすがわかるのは、この塩化コバルトの性質を利用しているからです。

○あらわれる文字
フェノールフタレイン溶液を使って文字や絵を書きます。紙がかわいて見えなくなったら、炭酸ナトリウム水溶液をスプレーでふきつけてみると、一瞬のうちに書いたものが赤むらさき色になってあらわれます。
これはアルカリ性で赤むらさき色になるフェノールフタレインに、アルカリ性の炭酸ナトリウム水溶液を吹きつけたからです。

○水に消える文字
洗濯のり(PVAのり)を下じきなどにうすくぬってかわかしたものをはがし、そのフィルムに油性マジックで文字や絵をかきます。書いたフィルムをトレイの水にうかべてみました。
水の上で文字がひろがって、文字だけが水に浮いている状態になりました。PVAのりのフィルムは水にとけてなくなり、油性マジックのインクだけが水面に残ったからです。文字に息を吹きかけるとこなごなになります。
今回も大勢の参加があり午前・午後に分けて行いました。どれも化学変化で色が変わることが原理となっていますが、それぞれに驚きがあり、楽しくできたようです。
今回使用した薬品たち