植物のはたらき
緑の植物の「光合成」について実験、観察を通して考えてみましょう。
○葉っぱのしごと
 もってきた葉っぱを観察しよう
 葉のふちのぎざぎざや、葉脈のはしり方、表面がつるつる、ざらざらなどちがいはいろいろあるけれど、どの葉っぱも同じなのはどんなことかな?

◇「緑色をしている」「葉脈がある」ことはどの葉も同じでした。

○酸素と二酸化炭素
 植物の緑色の葉っぱに光をあてると、どんなことがおこるだろう?
@ 2本の試験管の片方に自分のもってきた葉っぱをいれる
A 試験管にはく息をいれてからゴム栓をする
B しばらく日光にあてる
C 石灰水を2mlくらいいれて、試験管をよくふってみる
 葉をいれておいた試験管の石灰水は、あまり白くにごりません。
 葉があると二酸化炭素が減った=葉に二酸化炭素が吸い取られたと考えられます。

 また、水草から酸素をふくむ泡がさかんに出ていました。
  
○デンプンがつくられるということ
植物が光合成をすると「でんぷん」という栄養分がつくられます。
でんぷんは、ヨウ素液をくわえると青むらさき色になることで確かめられます。
@ サクラの葉にはアルミホイルをまいて、1日日光に当てた後、熱湯に入れ、冷凍しておきました。
A サクラの葉をヨウ素液を入れたシャーレに入れて、色の変化をみよう。
 
◇なかなかはっきりとは結果が出なかったですが、アルミホイルをつけていたところがうっすら明るい(青むらさき色になっていない)ものもありました。
アルミホイルによって日光があたっていない部分にはでんぷんができないことが考えられます。

水草(オオカナダモ)を二酸化炭素を吹きこんだ水の中に入れ、よく日光をあてています。
@ A B
水草の緑色の葉っぱを顕微鏡で観察する 水草の葉をメタノールに入れ、お湯であたためて脱色し、脱色した葉っぱを顕微鏡で観察する  脱色した葉っぱをヨウ素液に入れ、水で洗ってから顕微鏡で観察する
緑色のつぶがたくさん見えます。これを葉緑体といいます。生きた細胞なので、葉緑体を含む細胞のなかみが動いていました。 メタノールで脱色すると葉緑体から緑色がぬけて、透明なつぶになっています。 ヨウ素液にいれると、葉緑体のつぶの中が、青むらさき色になっています。葉緑体ででんぷんがつくられていることがわかります。
 葉の細胞の中にはたくさんの葉緑体という粒があり、そこでデンプンがつくられていることがわかります。

 植物は光を利用して、葉の葉緑体の中で、二酸化炭素と水をもとに、でんぷんと酸素をつくりだします。これを「光合成」といいます。
 でんぷんは人間やほかの動物にとって基本的な栄養分です。植物の光合成によって、動物にも必要な酸素と栄養分がつくりだされています。

○デンプンが変化すると
葉でつくられたでんぷんは、あるものに変化して葉脈をとおり、植物のからだ全体にくばられていきます。いったい何だろう?
@ でんぷんに水をくわえ、よくかきまぜる
A ビーカーをガスバーナーで加熱し、よくかきまぜる。
B 胃薬を1粒くわえ、かきまぜると・・・
◇でんぷんは水によくとけません。加熱するとかたまってしまいます。

これでは葉脈をとおることができません。ここに胃薬(でんぷん分解酵素)をくわえるとでんぷんが分解され、水にとけやすい糖分となり、さらさらになりました。これなら葉脈を通ります。


今回は植物の光合成について、二酸化炭素を使って酸素やでんぷんをつくりだしていることを、教科書でも定番の実験で確認しました。
また科学実験室の映像投影機器の更新により、わかりやすい顕微鏡画像を提示して説明することもできました。