石ころからわかること
〜いろいろな石を観察し、大地のなりたちについて考えてみましょう。〜
○いろいろな石
もってきた石を観察しよう
色あい、つぶだち、持ってみた重みなど、いろいろなちがいがありました。
ひとつの石をとっても、その石のできかた、できた石が今ここにあること、さまざまなちがいがあります。
小惑星イトカワに探査機「はやぶさ」が行って帰ってきたのは、イトカワをつくる物質を調べることから、地球のできかたを知る手がかりにもなるからだそうです。

○石をつくる粒
安威川の河原の石をもとに、花崗岩、砂岩、泥岩、チャートなどを探しました。
ちょっと“宝探し”のような気分で石をさがしました。

よく見れば、そしてよくさわってみれば、岩石のちがいやなりたちがわかって、どんどん探せるようになっていきます。
花崗岩(かこう岩)は石英、長石、黒雲母の粒からできています。熱いマグマが地下深くでゆっくり冷え固まってできます。 砂岩は砂粒や泥の粒から、泥岩は泥の粒からできています。川の流れではこばれて、海の底にたまり、長年積み重なって固まります。砂岩は砂粒のざらざらした手ざわりがわかります。泥岩はさらに粒が小さいのですべすべした感じです。 チャートは海の生き物「放散虫」のからがつもってできています。たいへん硬いのが特徴です。
これらはどれも地下や海底の深い場所でできたものですが、大地の隆起によって山となり、川によって流され、今、安威川の河原に届けられているのです。

○岩石標本づくり
探し出した岩石を整理して標本をつくりました。
@ トレイの石から、花こう岩、砂岩、泥岩、チャートをさがして、台紙に置く
A もってきた石も、なかま分けがわかれば、台紙に置いてみよう
B 石をホットボンドで台紙にはろう
C 火山灰は両面テープではろう
(火山灰は学校の先生から鹿児島県・新燃岳の火山灰をいただきました。)

○粒度標本づくり
岩石標本づくりと並行して、粒度標本もつくりました。
れき(小石)、砂、泥(粘土)の違いは、それをつくる粒の大きさの違いによります(れき≧2mm、粘土<1/8mm)。
これも手ざわりでわかるように、粒の大きさごとに台紙に貼り付けました。

カッターやホットボンド、割れ口のするどい石などをあつかいましたが、参加者はそれぞれ標本をつくることができました。
今回は石ころを観察して分類し、岩石のなりたちについて思いをはせるものです。岩石を目で観察するほかに、手ざわり・指ざわりによる観察も大切です。作って持ち帰ったあとも、調べたい石を手にとり、標本とさわりくらべて使ってもらうよう、“さわれる”ものを用意しました。
地球は今からおよそ48億年前、小さな星のかけら(微惑星)が集まってできたと考えられています。長い年月のはてに今、自分の手元にあることを思うと、不思議な感じがしてきます。