~日本の味めぐり~【熊本県編】
・えび入り太平燕(タイピーエン)
この料理は、もともと中国の南部福建省で食べられていた春雨の入ったスープ料理でした。日本では、初めて長崎に伝わり、その後熊本県で海老や魚介類や野菜などが入った旨味たっぷりの春雨スープとなり、広まっていきました。
今では、熊本の人にとってはとてもなじみ深い料理となっています。
「以下熊本県移住定住ポータルサイト“くまもとってどんなところ?”および
熊本県公式観光サイトもっと、もーっと!くまもっと“5分でわかる!熊本の魅力”より一部参照」
熊本県は、九州地方の中部に位置し、県内人口は約170万人を超えます。
熊本県のシンボルは日本三名城のひとつである熊本城です。“築城の名手”こと加藤清正が手掛け、周囲5.3㎞もの城郭を擁する熊本城。中でも難攻不落の城にふさわしい石垣“武者返し”は圧巻です。県西部の天草市五和町沖合いには約200頭もの野生のイルカが生息していて、遭遇率はなんと95%です。人懐っこく船まで近づいてきてくれます。大海原を悠々と泳ぐイルカの群れに癒されることは間違いありません。
熊本県は、世界有数のカルデラを誇る阿蘇があることから「火の国」と呼ばれています。
その活火山から生み出された美しい山々や草原など雄大な自然・景観は、見るものを圧倒します。その大自然の中で、紀元前より営まれた人々の歴史・文化は数万年にも渡り、古社・阿蘇神社など神々の神話にまつわる場所が多いのも特徴です。
また、阿蘇山の噴火によって形成された地層の賜物である清らかな湧水も県内に1,000ヵ所以上あります。その恵まれた水資源の宝庫である熊本県は「水の国」でもあります。
その湧き出る豊富で美味しい水は、美味しい農産物や熊本ならではの食文化をもたらしています。代表格は、国内生産量1位を誇り、熊本城主加藤清正が広めたといわれる馬肉です。馬刺しが有名ですが、近年ではさまざまなアレンジを施した料理も人気です。
熊本県にしか存在しないと言われる中華料理「太平燕(タイピーエン)」も名物の一つです。めずらしさと春雨を使ったヘルシーさもあり、熊本を訪れたら欠かせないグルメとなっています。
そのほかにも、辛味がくせになる辛子蓮根、赤身が多くさっぱりとした味わいの阿蘇のあか牛、復活を遂げた幻の地鶏・天草大王、にんにくチップとマー油が決め手の熊本ラーメン、天草地方の新鮮な魚介を使った寿司、おやつに最適ないきなり団子など、挙げていけばきりがないほど、さまざまな郷土料理が親しまれています。