は じ め に
本市におきましては、本年4月に第32番目の小学校として「彩都西小学校」を開校いたしました。開校以来、地域・保護者の信頼に応える学校づくりを推進しているところであります。
 さて、文部科学省は、平成14年(2002年)より完全実施されている学習指導要領の更なる定着を進め、そのねらいの一層の実現を図るために、昨年12月に一部改正を行いました。それをふまえ、本市学校園では、「基礎基本の確実な定着と、自ら考え、判断し、行動する力の育成」、「地域に開かれた特色ある学校園づくり」、「人権を尊重する教育の推進」、「学校園と家庭・地域の連携による総合的な教育力の再構築」などさまざまな取組を進め、本市教育委員会といたしましても、特色ある学校園づくりを支援する観点から「少人数指導」「小学校英語活動」「情報教育」の推進や「学校協議会」の導入など、教育改革を推進してまいりました。
 青少年を取り巻く環境はますますきびしく、21世紀を切り拓く心豊かでたくましい児童生徒の育成のためには、学校・家庭・地域が協働して関わっていくシステムづくりが今後更に重要であります。本市においては、「青少年健全育成運動」「総合的教育力活性化事業」として「地域清掃活動」「三世代スポーツ大会」「子育てシンポジウム」など、各地域の特色を生かした活動が行われております。また、各小学校区ごとに、ボランティア組織を設立し児童の登下校を見守る活動を始めていただいております。こうした取組に関しまして、保護者・地域の皆様方の多大なるご支援を賜っておりますことに厚くお礼を申しあげます。
 一方、市民が生涯にわたって、いつでも、どこでも、自由に学習の機会を選択して学ぶことができるような生涯学習の構築が一層重要となっております。このため12月にオープンいたします生涯学習センター「きらめき」を拠点として、多様なニーズに応えた学習機会の充実や更なる生涯学習情報の提供をはかるとともに、市民に親しまれる公民館づくり、きめ細かな図書館サービスの充実、スポーツの振興に努めてまいります。
 さて、第40回を迎えました本年の教育月間の中心テーマを、昨年に引き続き「学ぶ喜びを まちの誇りや 豊かさに」と設定し、サブテーマを「高めよう文化 広めよう学びの輪」とし、30の各種行事を計画・展開しております。教育・文化・スポーツのより一層の充実にむけて、多くの市民の皆様の参加とご協力を得ながら取り組んでまいらなければと考えております。
 本冊子「茨木の教育」も38回目の発刊に至りました。どうかご高覧賜り、本市教育に対しまして一層の温かいご理解とご指導をいただければ幸いに存じます。

平成16年(2004年)11月
茨木市教育委員会    
教育長  大 橋 忠 雄 
 


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