2.茨木市立図書館

 平成16年度の図書館の利用状況は、全館の総貸出数が約380万点となり、市民一人あたりの貸出点数は全国平均の5点を大きく上回る14点に達している。1年間に1回以上利用された実登録率は30%であり、約8万人が図書館を利用いただいており、市民の読書活動の拠点として図書館の役割と重要性がこの数値に表れている。
 また、平成16年7月には、中央図書館が事務局となる「茨木市子ども読書活動推進計画」策定のための委員会が設置され、平成17年3月末に計画が完成した。平成17年度からは、図書館が中心となって、学校や地域社会と連携しながら、子どもの読書活動推進のための具体的な取組みが進められることになっている。
 なお、平成17年度4月からは、自宅などのパソコンや携帯電話から資料の予約入力等が可能になるなど、電子機器を利用した多面的なサービスを実施するようになった。
 今後とも大きな時代の変化に対応できるよう、高度な情報提供機能の充実に努めるとともに、市民の暮らしに役立つ図書館となるよう、より一層の努力が必要であると考える。

・中央図書館
 平成4年に開館した中央図書館は、本市の図書館サービス網の要であり、大阪府下(大阪市を除く)では、第1位の貸出点数となっている。今後とも同水準を維持し、さらなる発展に向け、レファレンスサービスをはじめとする各種図書館サービスの充実に努める必要がある。

・中条図書館
 市内中心部に位置し、元茨木川緑地に隣接した緑豊かな環境にある図書館である。茨木市立図書 館の旧本館であったため、今でも11万冊を超える図書を所蔵し、幼児から高齢者まで幅広い市民 に利用されている。

・水尾図書館
 平成15年度も約77万点の貸出点数があり、市内の分館の中でもっとも利用が多い。立地条件が、高層住宅郡の中にあることと、若い世帯が利用者層の多くを占めていることから、30歳代の女性と児童の利用が特に多くなっている。

・庄栄図書館
 庄栄小学校と渡り廊下で結ばれている図書館として珍しく全国からの視察も多い。今後もサービスエリア内の各学校図書館との役割分担や具体的な連携について、学校現場や学校図書館関係者と連携を図り、児童サービスの充実に努めたいと考えている。

・穂積図書館
 4番目の分館として、大型商業施設(マイカル)内に平成13年4月に誕生。JR茨木駅の隣という立地条件も加わり、地域の利用者はもとより毎日の通勤通学する方々にも気軽に利用していただける図書館として、多くの期待と関心がもたれている。

・図書館分室
 図書館分館の整備に伴い、分館のサ−ビスエリア内の分室は廃止してきており、現在7分室で週3回開室し、中央図書館や分館を利用することが困難な利用者を対象に、中央図書館とのオンラインと予約サ−ビスを有効に使って、魅力ある蔵書構成に努めるとともに、地域に根ざした図書館サ−ビスを展開している。

・移動図書館 ともしび号
 中央図書館、分館、分室等の固定施設を利用できない山間地域や団地等の21ステーションを定期的に巡回している。専従の担当者が、利用者の希望図書や予約サ−ビスを最大限に活かすため、資料の収集や配架に工夫をしながら巡回している。
 また、一般駐車場での貸出し業務以外に、留守家庭児童会、地域・家庭文庫、学校園に対する団体貸出しも移動図書館の重要な業務として取り組んでいる。

図書館ホームページ
  (1) 平成16年度貸出点数・貸出人数貸出点数・貸出人数
  (2) 平成16年度各種利用統計 
  (3) 分類別・年齢別利用状況
  (4) 蔵書統計
  (5) 組織・集会行事・富士正晴記念館
  (6) 費用・施設概要・サービス網
  (7) 平成16年度利用指針・図書館のあゆみ
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