2.茨木市立図書館

 平成17年度の図書館の利用状況は、全館の総貸出数が約389万点であり、平成16年度と比較すると、2.3%の増加になっている。また、平成17年6月から、自宅などのパソコンや携帯電話からの資料の予約入力が可能になったこともあり、総予約件数は約34万2千件となり、平成16年度の2倍となった。また、1年間に1回以上利用した人は人口の32%にあたる約8万5千6百人であり、市民の読書や学習活動の拠点として、着実に図書館が市民の間に根付いているものと考えられる。

 平成17年度は、「茨木市子ども読書活動推進計画」を実行する初年度であり、学校図書館活用活性化モデル校4校での、おはなし会ボランティア養成講習会やパネルシアター講習会、ブックトーク講習会、手作り絵本講習会などを実施するとともに、生涯学習センターきらめきホールにおいて、劇団京芸による演劇を行うなど、子どもの読書環境の整備や読書機会の提供に努めた。また、俳優 児玉清氏を講師に子どもの読書活動推進のための講演会を実施し、大人への啓発活動にも取り組んだ。今後とも子どもと本の出会いのために、継続した取組みが必要である。

 電子機器を利用したサービスは、17年度においては、前述のとおり、自宅などのパソコンや携帯電話から予約ができるようになり、利用者にはたいへん好評である。これからも、ますます電子機器を利用した多様なサービスの提供が必要となってきている。

 今後とも大きな時代の変化に対応できるよう、高度な情報提供機能の充実に努めるとともに、市民の暮らしに役立つ図書館となるよう、より一層の努力が必要であると考える。

・中央図書館
 平成4年に開館した中央図書館は、本市の図書館サービス網の要であり、大阪府下(大阪市を除く)では、第1位の貸出点数となっている。今後とも同水準を維持し、さらなる発展に向け、レファレンスサービスをはじめとする各種図書館サービスの充実に努める必要がある。

・中条図書館
 市内中心部に位置し、元茨木川緑地に隣接した緑豊かな環境にある図書館である。茨木市立図書館の旧本館であったため、今でも10万冊を超える図書を所蔵し、幼児から高齢者まで幅広い市民に利用されている。

・水尾図書館
 平成17年度も約72万点の貸出点数があり、市内の分館の中でもっとも利用が多い。立地条件が、高層住宅郡の中にあることと、若い世帯が利用者層の多くを占めていることから、30歳代の女性と児童の利用が特に多くなっている。

・庄栄図書館
 庄栄小学校と渡り廊下で結ばれている珍しい図書館である。今後も庄栄小学校をはじめ、サービスエリア内の各学校図書館との役割分担や具体的な連携について、学校現場や学校図書館関係者と連携を図り、児童サービスの充実に努めたいと考えている。

・穂積図書館
 4番目の分館として、大型商業施設(マイカル)内に平成13年4月にオープンした。JR茨木駅の隣という立地条件も加わり、地域の利用者はもとより毎日の通勤通学する方々にも気軽に利用していただける図書館である。

・図書館分室
 現在7分室で週3回開室し、中央図書館や分館を利用することが困難な利用者を対象に、中央図書館とのオンラインと予約サ−ビスを有効に使い、地域に根ざした図書館サ−ビスを展開している。

・移動図書館 ともしび号
 中央図書館、分館、分室等の固定施設を利用できない山間地域や団地等の22ステーションを定期的に巡回している。専従の担当者が、利用者の希望する図書や予約サ−ビスを最大限に活かすため、資料の収集や配架に工夫をしながら巡回している。
また、一般駐車場での貸出し業務以外に、留守家庭児童会、地域・家庭文庫などへの団体貸出しも移動図書館の重要な業務として取り組んでいる。

図書館ホームページ
(1) 平成17年度貸出点数・貸出人数
(2) 平成17年度各種利用統計
(3) 蔵書統計
(4) 集会行事
(5) 職員構成・図書館費
(6) 施設概要・サービス網
(7) 平成17年度利用指針・図書館のあゆみ

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