2.茨木市立図書館

 平成18年度の図書館の利用状況は、全館の総貸出冊数が約394万点であり、平成17年度と比較すると、1.2%の増加となっている。なお、一年間に一回以上図書等を借りられた人は、約8万3千人であり茨木市民の約31%にあたっている。また、総予約件数は、約41万7千件であり、昨年度と比較して1.2倍となっている。このような数値からも、市民の読書や学習活動の拠点として、市民の生活の中に図書館がしっかりと根付いていることがうかがわれる。

 平成18年度は、子ども読書活動推進計画に基づき、定期的な子どもの読書活動推進事業として、おはなしの語り聴かせや絵本の読み聞かせを行うおはなし会を中央図書館や4分館7分室で実施するとともに、希望する小学校や保育所及び子育て支援センターで実施した。また、小学校の学校図書館ボランティア活用活性化モデル校を中心に、ボランティア、教職員、保護者を対象としたおはなしの語り方、絵本の読み方、パネルシアターのやり方等の実技講習会や幼稚園教諭や留守家庭児童会指導員を対象とした子どもの本に関する実技講習会・講演会を実施した。今後とも、学校、幼稚園、保育所や市民団体等と連携しながら、地域社会が積極的に啓発活動をはじめとする子どもの読書推進活動に取り組むよう働きかけるとともに、様々な情報を提供できるようにしていきたいと考えている。

 電子機器を利用したサービスについては、平成13年度に図書館資料を各家庭や学校からインターネットを通じて検索できるシステムを導入して以来、平成15年度には利用者用インターネットパソコンの設置、17年度にはインターネットからの予約システムを開始するなど着実に進めており、平成18年度においてもシステムが精度の高いものとなるよう努めた。これからも、ますます電子機器を利用した多面的なサービスを実施していく必要がある。

 今後とも大きな時代の変化に対応できるよう、高度な情報提供機能の充実に努めるとともに、市民の暮らしに役立つ図書館となるように図書館サービスの充実に努めていきたいと考えている。

・中央図書館
 平成4年に開館した中央図書館は、本市の図書館サービス網の要であり、大阪府下(大阪市を除く)では、第1位の貸出点数となっている。今後とも同水準を維持し、さらなる発展に向け、レファレンスサービスをはじめとする各種図書館サービスの充実に努める必要がある。

・中条図書館
 市内中心部に位置し、元茨木川緑地に隣接した緑豊かな環境にある図書館である。茨木市立図書館の旧本館であったため、今でも10万冊を超える図書を所蔵し、幼児から高齢者まで幅広い市民に利用されている。

・水尾図書館
 平成18年度も約74万点の貸出点数と、市内の分館の中でもっとも利用が多い。立地条件が、高層住宅群の中にあり、若い世帯が利用者層の多くを占めており、特に30歳代の女性と児童の利用が多くなっている。

・庄栄図書館
 庄栄小学校と渡り廊下で結ばれている珍しい図書館である。今後も庄栄小学校をはじめ、サービスエリア内の各学校図書館との役割分担や具体的な連携について、学校現場や学校図書館関係者と連携を図り、児童サービスの充実に努めたいと考えている。

・穂積図書館
 4番目の分館として、大型商業施設(マイカル)内に平成13年4月にオープンした。JR茨木駅の隣という立地条件も加わり、地域の利用者はもとより毎日の通勤通学する方々にも気軽に利用していただける図書館である。

・図書館分室
 現在7分室で週3回開室し、中央図書館や分館を利用することが困難な利用者を対象に、中央図書館とのオンラインと予約サ−ビスを有効に使い、地域に根ざした図書館サ−ビスを展開している。

・移動図書館 ともしび号
 中央図書館、分館、分室等の固定施設を利用できない山間地域や団地等の22ステーションを定期的に巡回している。専従の担当者が、利用者の希望する図書や予約サ−ビスを最大限に活かすため、資料の収集や配架に工夫をしながら巡回している。
また、一般駐車場での貸出し業務以外に、留守家庭児童会、地域・家庭文庫などへの団体貸出しも移動図書館の重要な業務として取り組んでいる。

図書館ホームページ
  (1) 平成18年度貸出点数・貸出人数
  (2) 平成18年度各種利用統計 
  (3) 蔵書統計
  (4) 集会行事
  (5) 職員構成・図書館費
  (6) 施設概要・サービス網
  (7) 平成18年度利用指針・図書館のあゆみ

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