2月5日に行った京都公演に寄せて頂いたご感想の一部をご紹介します。
部一丸となって創ってきたものを、観て感じ取って頂けて、本当に嬉しいことです。
どうもありがとうございます。
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舞台は、中学生の人間関係の繊細な感覚が丁寧に描写されていて、みるみる引き込まれた。
いじめは、いじめ、というはっきりした定義の元に起こるのではなく、
一人ひとりの不安、孤独、嫉妬、焦燥、潔癖、憧れ…そういう目には見えない感情が重なり合い、擦れ合う中に歪みとして、現れてきてしまうものなのかもしれない、と感じさせられた。
誰が始めたのか、誰が悪いのか、誰が加害者で誰が被害者なのか、その正体ははっきりとは見えない。
劇中劇に幽霊が描かれていたが、まさに、そのような得体のしれないもの。
それを見ようとし、さらに向き合うには、全員が幽霊がいる、いじめがまさにここにある、ということを実感と行動でつかまえないといけない。
この劇を中学生が中学生に向けて上演し、感じたことを話し合う、というだけで、非常に意味のある時間が生まれるだろう。
日常のリアルを丁寧に描くことは、強いメッセージを与えうるのだということが実感される素晴らしい劇だった。
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