先週24日(水)に、米国カリフォルニア州よりジョン・プリティキンさんが来日され、
「フィール ザ パワー」講演が開催されました。
講演では、まず2007年ギネスホルダーであるジョンさんの「フライパン」曲げのデモンストレーションから始まりました。
その後も、鉄棒を曲げたり、生徒2人を軽々持ち上げたりと、力強いパフォーマンスが繰り広げられました。
会場はどよめき、誰もがその怪力に圧倒されていました。
ですが、強靭な肉体をもつ彼には、壮絶な過去がありました。
小学校時代の「先生や同級生からの執拗ないじめ」、読み書きができない「学習障がい」、そして「両親の離婚」。
ジョンさんはこれら生々しい体験を「ある少年の過去」という語り口から分かりやすく話してくれました。
子どもたちはその劣等感と孤独に苛まれたリアルな話に引き込まれ、最後にその「ある少年」が
目の前にいるジョンさんだと知ると驚きや共感のためか、涙を流す生徒もいました。
その後、彼は恩師との出会いがあり自尊心を取り戻しますが、
これらジョンさんの経験を通じ、講演では「You are special : 自分を大切にする」というパワフルなメッセージが強く発信されていました。
ジョンさん自身、恩師から告げられた「君を誇りに思う」という言葉にとても救われたと言います。
「今、つらい思いをしている人、表面上は明るく振る舞っているけど、内面にはつらいことを抱えている人、
私よりもつらい体験をしている人。私はそのつらさに寄り添います。あなたは特別な人です。
皆さんは一人ひとりが特別です。だから絶対に諦めないでください。」
彼のメッセージに心を打たれ、みんな最後まで真剣に聞き入っていました。
この講演が、自尊心の大切さや相互理解、人権を考える良いきっかけとなりますよう。
ジョンさんの話を聞いた後のなんともいえない、みんなの明るいほっとしたような笑顔が忘れられません。