朝方とは打って変わってのぽかぽか陽気。体育館では明日に本番を控えた連合音楽会の最終リハーサルが行われ、気持ちの良い歌声が職員室まで届いていました。明日の日記にて本番の様子をお伝え出来ればと思います。
さて、その同時刻、職員室の網戸には昨日からずっと同じ場所に留まるカマキリの姿。調べてみると、自分から動かずに待って獲物を狙うカマキリは、全く同じ場所に数日動かずにいることも珍しくないそうです。
昨日はあと一歩の所で獲物を逃したカマキリですが、写真にあるようにチャンス到来!と思いきや、カメムシがいるのは網戸の裏側。手を出すものの鎌は獲物に届かず、首を傾げているようでした。
しばらくしてまた窓を眺めると、1匹増えているカメムシ。網戸の裏にいるカマキリをおちょくっているかのような風景でした。
そんな様子を見ながら思ったのが、食物連鎖の話。
捕食されている様子や蜘蛛の巣に引っかかる虫などを見ると、弱者側の立場で事を捉えて「かわいそう」と感じがちですが、その一方で強者でありながら捕食できない今回のカマキリの立場を思うと、こちらも「かわいそう」と考えることも出来ます。
私たちの生活の中でも、一方の視点で「かわいそう」や「悪い」と思えることも、別の視点で考えると他方が「かわいそう」であったり「悪い」こともあるんですよね。
新学習指導要領では物事を「多角的」「多面的」に捉えることに重点を置いています。子どもたちにそうした力を育むと同時に、自らの視点もそのように持っていたいと思えた昼下がりでした。